機動戦士ガンダムSEEDの第四話、PHASE-04 「サイレントラン」のあらすじと解説です。
この話以前のネタバレはしていますが、それ以降のネタバレはしていないので、アニメ視聴を1話進めるごとに読んでいただけたら嬉しいです!
ざっくり流れ
2:30
ヘリオポリスのコロニーが崩壊し、茫然とするキラ。
「父さん、母さん、無事だよな……!?」と言っているということはヘリオポリスに父も母もいるんですね。
漂流していたヘリオポリスの救命ポッドを発見し、持ち帰るキラ。
「すぐに救命艦が来る! アークエンジェルは戦闘中だ、避難民を受け入れなどできるわけが!」というナタルさんと一悶着。
SEEDをリアルタイムで見ていたときは中高生だったので、目の前にいる人を助けたい!という思いの何がいけないんだとキラに感情移入していましたが、大人になるとナタルさんに感情移入することが増える。食事や水が不足するのでは? 受け入れたからには待遇も気にしないといけないし、説明責任も生じるのでは? など現実的なことが頭をよぎる。
ユーラシアの軍事要塞、傘のアルテミスへ向かうことになる。
6:20
フレイに会い、顔を赤らめるキラ。
フレイ「ザフトの船なんでしょ?」
キラ「地球軍の船だよ」
フレイ「だってモビルスーツが。」
キラ「あれも地球軍のもので。」
フレイは、戦争をしかけているのはザフト、悪いのはザフトって疑っていない感じなんだよな。ヘリオポリスに住む一般の女の子の代表という感じなのかな。
8:05
宇宙を見つめ「キラ……」とつぶやくアスラン。
8:40
ムウ「アルテミスまでのサイレントラン、およそ2時間ということか」
これが今回のタイトルの理由なんですね!
10:00
アスラン「ラスティ、ミゲル……」
ラスティは1話で退場してしまった方で、アスランたちの同期でクルーゼ隊のムードメーカー的存在らしいです。ミゲルはアスランたちの先輩で、3話でキラとの戦闘中に戦死。
アスランはラスティと同室だったんですね。それで空いたベッドとその上に置いてある荷物を見て、ラスティを思い出しているわけです。
その前に宇宙をみつめ「キラ……」と言っているので、どちらのことも胸を痛めている様子。
10:35
救命ポッドにいた人にお医者さん発見。
フレイ「これに乗っている方が危ないってことじゃないの」
自分の機体は自分で整備しろと言いに来るムウさん。
キラ「僕は軍人でもなんでもないんですから!」と自分の機体ではないと主張するキラ。
ムウ「いずれまた戦闘が始まったとき、今度は乗らずにそう言いながら死んでいくのか? 今この艦を守れるのは、俺とお前だけなんだぜ」
ムウ「君はできるだけの力を持っているだろ?ならできることをやれよ。そう時間はないぞ。」
このセリフは回想で何度も繰り返されることもあり、私も影響を受けた言葉の一つ。日常生活でも、「ムウさんも言ってたし、できる力を持っているなら……やろう!」と自分を奮い立たせるときに使っている(笑)
モビルスーツに乗っていたのがキラだと知り不思議がるフレイ。キラがコーディネーターだと明かしてしまうカズイ。
サイ「キラはコーディネーターだ。でもザフトじゃない。」
13:10
クルーゼ隊長とアスランの会話。
「あの機体に乗っているのはキラ・ヤマト。月の幼年学校で友人だったコーディネーターです。」
そういうことなら次の出撃は外そう、というクルーゼ隊長。キラを説得したいというアスランに対し、「聞き入れないときは?」と問い、アスランに「そのときは……私が撃ちます」と言わせるクルーゼ隊長。やり手の上司。
16:30
ミリアリア「ねぇトール、私たちだけこんなところでいつもキラに頼って、守ってもらって」
トール「できるだけの力を持っているなら、できることをやれ、か」
そして艦の仕事を手伝うことにしたトールたち。
軍服を着て、できることをやると決めた仲間たちの存在を見て、パイロットスーツを着ることにしたキラ。みんな乗っているから、みんなも頑張ると決めたから、戦うことを決めたキラ。細かい心の動きを描いてくれていて、キラが戦闘に向かう気持ちに納得感がある。
ムウ「戦わないと守れないから、戦うんだ」
戦いたくないと思っているのに、極限状態で周りの発言に影響を受けていくキラを見ていると心が痛む。
「キラヤマト、ガンダム、行きます!」
プチ解説
アルテミス
地球連合軍加盟国ユーラシア連邦が保有する宇宙要塞。
要塞周辺に「アルテミスの傘」と呼ばれる全方位光波防御帯を発生させる事で高い防御力を誇り、それによりザフトから身を守って来た。一方で戦略的価値が低い地点に存在するため、半ば放置されていた。
Wikipedia
そう、地球連合軍加盟国のユーラシア連邦が保有するアルテミスです。
アークエンジェルは大西洋連邦で、ユーラシア連邦と大西洋連邦は水面下で対立しています。それで、アルテミスに行くことに対し、そう上手くはいくかな?と不審がっているわけですね。
戦争が宇宙規模になると、確かに地球全体でまとまって地球連合軍になるのもイメージがつきますし、けれども地球連合軍の中で水面下で対立があるというのもイメージがつきますね。
それでは!
ここまで読んでくださってありがとうございます。
理解が深まるので、小説版(『機動戦士ガンダムSEED 1 すれ違う翼』)もオススメです!